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ジョロウグモのお尻から糸が出る仕組み|2本の糸・切れた糸・糸を出す器官を徹底観察

こんにちは。

周りには街灯の近くや家の灯りの近く、月明かりが差す樹木の枝葉などに
蜘蛛が巣を張っているのを見かけます。

これは、夜に灯りに寄ってくる蛾や虫を捕獲するために罠を仕掛けて待ち伏せます。

ここでは、1匹のジョロウグモのメスのお尻から糸が出てくる不思議を見ていきましょう。


お尻から2本の糸

これは、ジョロウグモのお尻から2本の糸が出ているのがわかりますか。

蜘蛛の糸は、複数の糸が合わさって1本の糸に見える仕組みです。

ジョロウグモの腹部をマクロ撮影し、お尻の糸の出口から2本の糸が同時に伸びている様子を捉えた写真
ジョロウグモのお尻から2本の糸が同時に出ている瞬間。糸を強くするために2本を併用することがあり、紡績突起(糸の出口)の働きがよく分かる貴重な写真。

クモの巣の主要な支えは“ドラッグライン”(命綱)と呼ばれます。

これを作る時、2本同時に出して強い糸にすることがあります。


2本のうち1本が切れる

これは、1本の糸のうちもう1本の糸が切れた様子の写真です。

糸が切れると、繊維が残って白くフサッとした糸くずの塊になっています。

ジョロウグモの腹部から伸びる糸のうち、1本が切れて白い繊維状のほつれが残っている様子をマクロ撮影した写真
2本の糸のうち1本が途中で切れ、繊維のほつれが白く残った状態。クモの糸は横方向の力に弱く、切れるとこのように細かな繊維がほどけて見える。

蜘蛛の糸は、横方向の力に弱くちょっとした引っ張りに弱いです。

ジョロウグモの糸は本当に黄色い

ジョロウグモの糸は、新しい糸ほど黄色く太くて粘りがあります。
古い糸は、白っぽく透明に見えます。

古い巣や糸が劣化していたりしても白く見えます。
蛾やハエなどが黄色系の色に強く反応して寄ってきたりします。

ゲージの中で若いジョロウグモが張った黄色く輝く巣の中央に静止するメス個体。光を受けて黄金色に見える糸が特徴的な写真。
若いジョロウグモが張った巣は黄みを帯びて輝き、光の角度によって“黄金の糸”のように見える。中央で待ち伏せする様子。

女郎蜘蛛にはお尻に6つの出口

クモは種によって異なりますが、

  • 紡績突起(スピナーレット)が3対 = 6つ
  • そこから多種類の糸をミックスして出す
  • 必要に応じて「1本」「2本」「複数」を使い分ける

という器官構造を持っています。


蜘蛛を、台にに置いてみました。
動きが鈍くて足が長いせいなのか歩くのが不気用な感じがしました。

平らなパネルの上に置かれたジョロウグモのメスが、足を広げながら不器用に歩いている様子を撮影した写真
巣の上では軽やかに動くジョロウグモも、平らな地面では歩きがぎこちない。細く長い脚は、巣の糸をつかむ動きに適応しており、地面歩行はやや苦手なようだ。

いつも、蜘蛛の巣の上を移動しているので地面などに降りると歩くのは苦手なのですね。


糸を壁や物などの上部に張って、ぶら下がって掴まったり張り巡らされた巣の上の方が
落ち着くみたいです。

お尻からは、必ず糸が出ていて固定してあり落下を防ぐための命綱を張っていました。

ケースの上部から命綱の糸を垂らし、側面にしっかりと掴まって落ち着いた姿勢をとるジョロウグモのメスを撮影した写真
お尻から命綱の糸を垂らし、ケースの側面に掴まって落ち着くジョロウグモ。巣の上部や高い位置のほうが安心できるようで、地面よりも垂直面で安定した姿勢を保っていた。

糸の上を安定して歩ける理由については、関連する「ジョロウグモの足の秘密」の記事で詳しく紹介しています。


まとめ

蜘蛛はいろんな種類がいますが、蜘蛛と言えば糸で巣を張って、
その上で獲物を待ち伏せるという印象が強いと思います。

触ると、壊れてしまったり蜘蛛にとってはびっくりしてパニックになっていたりです。

状況によっては、お尻から糸を出して地面の方に1本の糸で命綱を張って
降りていく姿も見かけた事もあると思います。

ここではお尻から糸を出す状況をほんの少しですが、
書かせていただきました。

ここまで、読んでくださってありがとうございます。

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