こんにちは
カマキリの飼育下で、最後の脱皮で羽化不全の個体が出てしまいました。
いろんな原因があると思われます。

羽化不全とは?
終齢幼虫から成虫へ羽化する過程で失敗し、翅や身体の一部が正常に形成・伸びなかった状態です。
主な症状
- 翅の縮れ・曲がり
本来は背中にきれいに伸びる翅が、くしゃくしゃに縮んだまま固まる。
- 脚や鎌の歪み
抜け出す際に足が引っかかり、歩行や獲物の捕獲に必要な部位が曲がってしまう。
- 脱皮殻からの抜け出し不能
殻を脱ぎきれず体の一部が固まり、最悪の場合は死亡する。
チョウセンカマキリのメス(羽化不全)

羽が広がって、綺麗にたたむことが出来なくなっています。
そして、左目からリンパ液が漏れ目の上に黒い玉になって被さっています。
他の部分は健康体です。
オオカマキリのメス(羽化不全)

胴体の部分が折れ曲がり、皮が固まって抜け出せなくなってしまいました。
もうすでに、弱って体も固まり始めていました。

自力では、どうしようもないので皮を一か八かで取ってあげました。
わずかに足を動かしたり、お腹を動かして呼吸を弱いながらしていましたので、何とか世話をしてみようと思います。
この個体は、同じ日の深夜から朝方までに羽化を成功させたオオカマキリのメスです。
羽化が上手くいった個体と失敗した個体との明暗は何だったのか?

主な原因
- 足場の不良・脱落
逆さ吊りの姿勢で羽化するため、足場(網や枝)が滑りやすかったり、衝撃で落ちたりすると発生する。
- 湿度不足
空気が乾燥していると脱皮殻が硬くなり、スムーズに滑り出せなくなる。
外での飼育で、日陰で飼育していたのですが今年の夏の暑さは酷暑でカマキリ達も夏ばて気味でした。
エサは、食べていたのですが8月13日ごろお盆当たりから昼間は気温33℃で、夜の気温が24℃前後で風もあり乾燥などや水分不足も影響していると思われます。
他のオオカマキリのメス2匹が、羽化を成功させています。
- 狭い飼育環境
羽化時に翅を全開に伸ばせる空間(高さ・幅)が足りないと、周囲にぶつかって歪む。
- 体力の低下
振動: 直前の栄養不足や、脱皮中に外部からの刺激・振動が加わることによる中断。
まとめ
飼育下での、カマキリの最後の大仕事で羽化不全という失敗を経験しました。
小さい翅が生えて、羽化を待つばかりだったのでもっと何かをしてやれたのかもと考えさせられる事態でした。
自然のカマキリよりは、リスクを伴った羽化ということで不安や心配がつきまとった10日ほどでした。
自然界も飼育下も、成功した個体、失敗してしまった個体。
残りの時間は、繫殖行動への命をつなぐ役目を背負って素晴らしいパートナーとの出会いを。