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カマキリの羽化不全とは?原因と飼育下での明暗【オオカマキリ・チョウセンカマキリ観察記】

こんにちは

カマキリの飼育下で、最後の脱皮で羽化不全の個体が出てしまいました。

いろんな原因があると思われます。

枯れ木に逆さにとまる、羽化不全のチョウセンカマキリのメス。翅が正常にたためず開いたままで、左目には固まったリンパ液が黒い玉となって付着している。
羽化に失敗したチョウセンカマキリのメス。翅を正常に閉じることができず、左目には流出したリンパ液が黒く固まった玉(矢印部分、または上部)となって残っている。逆さ吊りの姿勢で、痛々しい姿を晒している。

羽化不全とは?

終齢幼虫から成虫へ羽化する過程で失敗し、翅や身体の一部が正常に形成・伸びなかった状態です。

主な症状

  • 翅の縮れ・曲がり

本来は背中にきれいに伸びる翅が、くしゃくしゃに縮んだまま固まる。

  • 脚や鎌の歪み

抜け出す際に足が引っかかり、歩行や獲物の捕獲に必要な部位が曲がってしまう。

  • 脱皮殻からの抜け出し不能

殻を脱ぎきれず体の一部が固まり、最悪の場合は死亡する。

チョウセンカマキリのメス(羽化不全)

枯れ木に上向きにとまる、羽化不全のチョウセンカマキリのメス。翅が正常にたためず開いたままで、左目には固まったリンパ液が黒い玉となって付着している。
羽化に失敗し、翅が固まって閉じられなくなったチョウセンカマキリのメス。左目には流出したリンパ液が黒く固まった玉(矢印部分)が付着している。痛々しい姿ながら、枯れ木に力強く上を向いてとまっている。

羽が広がって、綺麗にたたむことが出来なくなっています。

そして、左目からリンパ液が漏れ目の上に黒い玉になって被さっています。

他の部分は健康体です。


オオカマキリのメス(羽化不全)

飼育容器の蓋から逆さ吊りになり、羽化不全を起こしたオオカマキリのメス。首から胴体が不自然に折りたたまれ、脱皮殻から完全に抜け出せていない。翅はくしゃくしゃに縮れ、脚や鎌も正常に伸びていない様子。
羽化に失敗し、深刻な羽化不全を起こしたオオカマキリのメス。首から胸部にかけて体が折りたたまれた状態で脱皮殻が固まってしまい、自力では抜け出せなくなっている。翅も完全に展開できず、くしゃくしゃになったまま固まり始めている。

胴体の部分が折れ曲がり、皮が固まって抜け出せなくなってしまいました。

もうすでに、弱って体も固まり始めていました。


ピンセットで脱皮殻を取り除いた後のオオカマキリのメス。容器底面のネット上に横たわり、歪んだ体と縮れた翅を残しながらも、わずかにお腹を動かして呼吸を維持している状態。
脱皮殻が固まって自力で脱出できなかったため、ピンセットを用いて慎重に殻を取り除いた直後の様子。体や翅には大きな歪みが残るものの、かろうじて腹部を波打たせて呼吸を続けている。

自力では、どうしようもないので皮を一か八かで取ってあげました。

わずかに足を動かしたり、お腹を動かして呼吸を弱いながらしていましたので、何とか世話をしてみようと思います。


この個体は、同じ日の深夜から朝方までに羽化を成功させたオオカマキリのメスです。

羽化が上手くいった個体と失敗した個体との明暗は何だったのか?

飼育容器の蓋裏に逆さ吊りになり、羽化に成功したオオカマキリのメス。美しく伸びた緑色の翅と身体が、左側にある白い脱皮殻と並んでいる。
同じ日の深夜から朝方にかけて、見事に羽化を成功させたオオカマキリのメス。翅も身体も歪みなく、美しく伸びきっている。左側に見える脱皮殻が、命がけの大仕事が無事に完了したことを物語っている。

主な原因

  • 足場の不良・脱落

逆さ吊りの姿勢で羽化するため、足場(網や枝)が滑りやすかったり、衝撃で落ちたりすると発生する。

  • 湿度不足

空気が乾燥していると脱皮殻が硬くなり、スムーズに滑り出せなくなる。

外での飼育で、日陰で飼育していたのですが今年の夏の暑さは酷暑でカマキリ達も夏ばて気味でした。

エサは、食べていたのですが8月13日ごろお盆当たりから昼間は気温33℃で、夜の気温が24℃前後で風もあり乾燥などや水分不足も影響していると思われます。

他のオオカマキリのメス2匹が、羽化を成功させています。

  • 狭い飼育環境

羽化時に翅を全開に伸ばせる空間(高さ・幅)が足りないと、周囲にぶつかって歪む。

  • 体力の低下

振動: 直前の栄養不足や、脱皮中に外部からの刺激・振動が加わることによる中断。


まとめ

飼育下での、カマキリの最後の大仕事で羽化不全という失敗を経験しました。

小さい翅が生えて、羽化を待つばかりだったのでもっと何かをしてやれたのかもと考えさせられる事態でした。

自然のカマキリよりは、リスクを伴った羽化ということで不安や心配がつきまとった10日ほどでした。

自然界も飼育下も、成功した個体、失敗してしまった個体。

残りの時間は、繫殖行動への命をつなぐ役目を背負って素晴らしいパートナーとの出会いを。

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