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冬空の下のジョロウグモ ― 最後の季節を迎える静かな観察記録

こんにちは。

あと、1日ほどで12月になります。空が青く澄みきって気持ちのよい午後に
家の竹垣と家の屋根の間に1匹のジョロウグモがいました。

冬風が吹いて少し肌寒い日に、ジッと網の上で静かに獲物を待っている姿がありました。

青空の下で巣にじっとしている冬のジョロウグモのメスを撮影した写真
冬空に残った一匹のジョロウグモのメス。澄んだ青空を背景に、静かに獲物を待つ姿が印象的だった。

ジョロウグモは、メスの方が体が大きくて足やお腹に黄色と黒色が帯状に入っています。
メスは足も長いのが特徴です。


ジョロウグモの目の数

このジョロウグモに興味が湧いて、捕獲してみました。
ちょっと我慢してもらってお顔を、アップで見せていただきました。

黒い皮膚の上に黒い目が6つあるようにじょろうグモは目の下の皮膚が黒いので目と同化して見えにくいです。

ジョロウグモの顔をマクロ撮影した写真。黒い頭部に同化して8つある目のうち6つが見えているように写っている
ジョロウグモの顔をマクロレンズで撮影。黒い頭部に目が溶け込むため、本来8つある目が6つだけのように見える独特の構造がよくわかる。

角度を変えてマクロ撮影したジョロウグモの顔。黒い頭部に目が溶け込み、8つの目がどこにあるのか見つけにくい様子がわかる。
ジョロウグモの顔を別角度から撮影。黒い頭部に8つの目が同化しており、どこに配置されているのか非常に分かりにくい。記事では「8つの目を探してみてください」と読者に問いかけている。

これが、角度を変えて撮影しましたが、8つの目がわかりますか。見つけてみてください。

お顔に、糸くずがついて少しモジャモジャしています。


下の図に矢印が示している位置にあります。

ジョロウグモの顔をマクロ撮影し、8つの目の位置を黄色い矢印で示した解説画像。黒い頭部に目が同化して見えにくい配置がわかる。
8つあるジョロウグモの目の位置を黄色い矢印で示したもの。黒い頭部に溶け込むため判別が難しいが、前中眼・前側眼・後側眼・後中眼の位置がこの写真で確認できる。

寒さに少しだけ強い

ジョロウグモ(特にメス)は、
夜間 5〜8℃ 前後の冷え込みでも活動・生存しています。

実際に、生息地の多くで

  • 11月下旬:最低気温 5〜10℃
  • 12月初旬:最低気温 0〜5℃
    でもまだ見かけることがあります。

ジョロウグモは外気温が下がると動きは鈍くなりますが、
すぐに死んでしまうわけではありません。


ジョロウグモの寿命は?

11月末〜12月は自然ではほとんどの個体が寿命を終える時期で、

  • 体色がくすむ
  • 動きが鈍くなる
  • 糸を張り直す回数が減る

といった変化が起きます。

なので今回のクモも「寒さで死ぬ」というより、
年齢による寿命が近づいている時期 なのかもしれません。


糸の種類や、糸を出す器官の仕組みについては、別記事「ジョロウグモのお尻から糸が出る仕組み」で詳しく触れています。


まとめ

澄みきった、青い空を見上げてみれば蜘蛛の巣が張られた上に1匹のジョロウグモ。

あまり、気にはしなかったのですが寒くなって夜も冷え込んでどうなるのだろうか、
と思いながら興味が湧いた次第です。

少しでも、顔の形や目の数などがわかって楽しい時間を過ごせて、
ジョロウグモに感謝をしました。

ここまで、見てくださってありがとうございました。

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