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ムカデの生態と進化 ― 触覚・毒・視力・足のしくみまで徹底解説

こんにちは。

ムカデを、見るとたくさんの足、鋭い牙など

視力はどういったふうに見えているのかとか

不思議に思い調べてみました。

🔵 ① 触覚(しょっかく)の役割

ムカデの触覚は、
「視力の代わりになる最重要センサー」 です。

主な役割

  • 振動の感知(獲物や外敵の位置を判断)
  • 匂い・化学物質の感知(フェロモンや獲物の匂い)
  • 風の流れを感知(危険察知)
  • 周囲の温度差の感知
  • 触れたものの質感判断

つまり、
ムカデにとって触覚は 、

目以上に大事な情報源なんだ。


🔵 ② ムカデの視力(とても弱い/退化に近い)

ムカデの多くは 単眼(単純な目) を持っていますが、

  • ほぼ“明暗しか分からない”
  • 形を認識できない
  • 動く影がぼんやり分かる程度
  • 種によっては完全に“目なし”もいる

なぜ視力が退化したのか?

ムカデは 暗い土の中・落ち葉・岩の隙間で生活する夜行性の捕食者 のため、

  • 暗闇では視力が役に立たない
  • 振動や匂いの方が獲物を見つけやすい
  • 目を作るより触覚を強化したほうが生存に有利

という進化をした結果、
視力を必要としなくなり退化 したと言われています。

ほとんど見えていないのです。

夜に静止する行動については、
瓦の上でじっとするムカデの観察記録があります。
https://koutakun-ippin.com/night-centipede-on-tile/


🔵 ③ ムカデの足は何本?

ムカデは種類によりますが、

“毎体節に1対(2本)ずつ”

体節数は種によって21対〜23対など

例えばトビズムカデは:

👉 21対=42本の脚 が一般的です。

ムカデの脚は「奇数の対」になるのが特徴です。


🔵 ④ なぜ足がこんなに多いのか?

ムカデは 高速で不整地(デコボコした場所)を走る捕食者 です。

多くの足を持つ理由

  • 凹凸の多い環境(落ち葉・石・土)でスリップしないため
  • 狭い隙間でも前後・上下に自在に動ける
  • 急発進・急回転が可能になる
  • 獲物を追いかける加速力が上がる

つまり、
「暗く複雑な地形で素早く獲物を捕らえる」ための進化 です。

ムカデの足は、常に波のように動いて地面をつかむので、
多少の段差でも止まらず加速できます。


🔵 ⑤ 2本の尻尾のような“後脚(尾肢)”の役割

ムカデの最後の脚は 他の脚より長く立派 です。

これを 尾肢(びし) と呼びます。

役割は多い

  • 敵の注意を尻側に引きつける(囮)
    → 頭だと思わせて噛ませず逃げる
  • 獲物や敵をはさむ補助
  • 交尾のときに相手を抑える
  • 後退するときに方向感覚を取る
  • 穴に潜る際の“後方レーダー”

つまり
尻尾ではなく“センサー兼、武器兼、囮” の役割。


🔵 ⑥ なぜ強い毒を身につけたのか?(進化理由)

ムカデの毒は 攻撃用の毒(捕食毒) が主目的です。

毒を持つ理由

  • 硬い殻の昆虫(ゴキブリ・コオロギ)を素早く麻痺させるため
  • 一撃で仕留め体力の浪費を防ぐため
  • 暗闇で確実に獲物を倒すため
  • 外敵(鳥・哺乳類)から身を守るため

夜行性の捕食者は、
狙った獲物を逃がさない強い毒が生存に直結します。


🔵 ⑦ 自分の毒は“解毒できるのか?”

基本的に「自分の毒には耐性がある」

理由:

  • 同種同士の小競り合いや交尾時の接触が避けられないため
  • 自分の毒が自分に効くと致命的になるため
  • 生物として自分の毒素に対する抗体・耐性を持つ

毒に100%無敵

他個体の毒に100%無敵というわけではありません。

  • 種が違う毒
  • 大型個体同士の戦闘
  • 弱った個体

などの場合、
ダメージはありますが 致死的ではない程度の耐性 を持ちます。

🔵 ⑧ ムカデの噛む力(想像以上に強い)

ムカデは 顎(毒牙)=フォルcipule と呼ばれる特化した器官を持ちます。

✔ トビズムカデなど大型種は

「皮膚を貫いて深く突き刺す」力があります。

噛みつきの強さの理由

  • 顎を動かす筋肉が発達している
  • 体がしなやかで力を一点に集中できる
  • 顎自体が硬く湾曲して“刺す”構造になっている

噛むスピードも速く、
0.1秒レベルで“ガブッ”と噛みつく 瞬発力があります。


🔵 ⑨毒の成分(痛みが強い理由)

ムカデの毒は 3つの作用 が合わさっています。

① 神経毒(痛みとしびれ)

ナトリウムチャネルを刺激し、
「電気信号が暴走するような痛み」 を起こす。

② 細胞を壊す毒(腫れ・熱感)

タンパク質分解酵素が皮膚組織を破壊し、
炎症が広がる。

③ ヒスタミン類(アレルギー反応)

体が異物として反応し、
赤み・腫れ・発熱が起きる。

⚠ スズメバチと症状が似ているのはこのため

トビズムカデは、
日本の節足動物の中でトップクラスの痛みと腫れを引き起こす 種です。


🔵 ⑩ 寿命(意外と長い)

多くの人が知らないのですが、

ムカデの寿命は5〜7年

✔ 大型個体は10年近く生きることもある

昆虫よりずっと長寿です。飼育下だと


・外敵がいない
・食べ物が安定している
・冬に極端な寒さにさらされない

などの理由でさらに長生きします。


🔵 ⑪ 繁殖(意外とロマンチック)

ムカデの繁殖行動はユニークです。

✔ オスは「精包(せいほう)」を地面に置く

✔ メスがそれを拾って体内で受精

→ 直接交尾しない種類が多い

繁殖期は 春〜初夏(5〜7月)
湿気の多い季節に活発になります。


🔵 ⑫ 親が卵を守る(珍しい行動)

ムカデのメスは卵を産んだ後、
何週間も抱きしめるように守ります。

  • カビを防ぐため舐める
  • 外敵から守る
  • 体温で湿度を維持する

昆虫にはあまり見られない
“高度な母性行動” を持つ生き物です。


🔵 ⑬ 脱皮(成長のたびに脱皮する)

ムカデは成長に伴って 数十回脱皮 します。

トビズムカデの場合:

  • 幼体 → 5〜10回脱皮
  • 若虫 → 10回以上
  • 成体後もたまに脱皮する

脱皮直後は
体が白〜薄緑でフニャフニャ
このタイミングは外敵に非常に弱いので隠れます。


🔵 ⑭ 再生能力(脚が取れても再生する)

ムカデは 失った脚をある程度再生 できます。

  • 完全に元どおりには戻らないことが多い
  • 小型個体のほうが再生能力が高い
  • 成体は再生しづらい

興奮時に“自切(じせつ)”することもある

捕まれて危険を感じると、
自分で脚を切り離して逃げることもあります。


🔵 ⑮ ムカデは人を追いかけるのか?(本質)

多くの人が誤解していますが…

✔ ムカデは人を追うのではなく

「逃げ場を探して走っているだけ」

暗くて湿った場所を求めるため、
たまたま人の足元や布団に向かうだけです。


🔵 ⑯ トビズムカデは本当に日本最強?

結論:

日本のムカデで No.1 の危険度

✔ 毒の強さ・噛む力・攻撃性・サイズすべてトップ

大型個体は
小型哺乳類(ネズミなど)すら倒せるレベル の毒性と顎を持ちます。


まとめ

ムカデに突然に遭遇すると、驚きと

恐怖が先にきて、のけぞったりしてしまいます。

それは、見た目と素早さと

噛まれた時の痛みと毒を経験していたら

なおさらの事です。

しかし、悪気があって向かっていないのです。

それでも、怖いですよね。

この記事では、ムカデの生態について

ほんの少しだけ触れてみました。

見てくださってありがとうございました。

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