※記事内に広告・PRが含まれています。

【動画あり】カマキリの脚はなぜ細い?体を揺らす理由の秘密

こんにちは

カマキリが獲物を、待ち伏せて視覚に入った時に脚と体をユラユラと揺らす独特の動きをするのを見ことがありますか。

そして、何故あんなにも脚が細くて折れそうな脚になったのだろうと不思議でした。

カマキリの脚の細さと、獲物を前にして、ユラユラと体を揺らす不思議を撮影した動画。

カマキリが揺れる理由とは?

体を揺らしている姿は不思議だなぁ

あの行動は、ウェーブ行動というみたいです。体でリズムをとっているように見えるのですが生き物は考えてみると生き残るための行動が多いからと思われます。

風に揺れる「葉っぱ」の真似

カマキリの天敵(鳥やトカゲ)や、カマキリが狙う獲物は、不自然に動くものに敏感です。

自然界では、植物は風で常に揺れています。

葉っぱに見えるかな

青々と茂る葉の中で、木の枝にしっかりとしがみつき、体を伸ばしながら上へと登っていく鮮やかな緑色のハラビロカマキリ(メス)の成虫。
風に揺れる葉に化けて、ゆらゆらと体を揺らしながら木の枝を登っていくハラビロカマキリ(メス)。周囲の緑に自然と溶け込む見事な擬態行動が見られます。

風化したグレーブラウンの木材の上に立つ、鮮やかな緑色の若いオオカマキリ(4齢期頃)の接写写真。カマキリは頭部を右側に向け、捕脚をたたんで静止しており、その鮮やかな緑色が木材の質感と対比されている。背景には、他の古びた木材や枝がぼかして配置されている。
古びた木材の上に静止する若いオオカマキリ(4齢期頃)。鮮やかな緑色の体が、風化した木材の質感と見事に対比されています。捕脚をたたんで、周囲を警戒しているようです。

カマキリは不規則に揺れることで、

  • 獲物に近づく際、直進すると警戒される
  • 揺れながら少しずつ距離を詰める

獲物はそれが捕食者の接近だと気づきにくくなります。


距離を正確に測る

あの揺れは、獲物までの距離を測っている様子です。

カマキリは物を立体的に見る力が優れていますが、静止した状態だと距離感が掴みにくいことがあります。

例えば、片目をつぶり、顔を左右に動かしてみてください。

  • 近くにあるもの・大きく動いて見えます。
  • 遠くにあるもの・あまり動かないように見えます。

カマキリは体を揺らすことで、獲物が「背景に対してどれくらい動いて見えるか」を確認し、「あ、あいつは今、自分のカマが届く射程距離に入ったな」というのを正確に割り出しているのです。


獲物を立体的にスキャンする

真正面から見るだけでは、獲物が葉っぱの影に隠れていたり、体の向きが分かりにくかったりします。

体を左右に振ることで、少し違う角度から対象物を見て、「獲物の形や向き」をより立体的に把握しようとしています。


いろんな疑問?

不思議な行動で疑問だらけですね

このからだを揺らすのには、他にも意味はないのだろうか?

飼育ケースから外に出し、視界が広がると体を揺らしながら周りをキョロキョロ見渡しています。

なんにも無い地面などでも、揺らしながら歩いたりかえって目立っている時もあります。完璧な擬態行動ではありません。


足の関節付近にトゲ?

カマキリの脚の関節付近などには、非常に細かいトゲがあるのを知りました。

立派なカマばかりが目につきやすいですが、マクロレンズなどで見るとわかります。

樹皮の上に置かれたオオカマキリの中脚の関節部分(脛節と跗節の境目)に、外側に向かって鋭く突出する1本のトゲが鮮明に写っているマクロ写真。関節周辺の微細な感覚毛も見える。
オオカマキリの脚の関節にある、この小さなトゲが命綱。移動時の滑り止めや、羽化・脱皮時に自重を支えるための重要な「引っ掛かり」となり、落下の事故を防ぐ役割を果たしている。
  • 足場の滑り止め機能

樹皮や枝、葉の表面にトゲを引っ掛けることで、ツルツルした場所でも滑らずに確実に立ち行動できます。

  • 脱皮や羽化時の体重支え

足場にしっかりと身体を固定するための役割を果たします。特に羽化や脱皮の際、逆さ吊りの姿勢を長時間維持して落下の事故を防ぐために非常に重要です。

  • 風などに対する踏ん張り

風で枝が揺れたり、移動中に傾斜のある場所を登ったりする際、爪だけでなく関節部のトゲを引っ掛けて体勢を安定させます。


カマキリ何故、脚が細い

カマキリは草や木の枝に紛れて獲物を待ち伏せします。

これが、究極の擬態カモフラージュなのですね。

もし脚が太かったら、

  • 植物の茎や葉っぱに見えない
  • 鳥などの天敵に見つかりやすくなる

「枯れ枝」や「草の茎」になりきるためには、脚は極限まで細いほうが良かったみたいです。


「走る」ことを捨てた特化型だから

ゴキブリ(カマキリに近い親戚です)の脚は、逃げるために太いですが、カマキリの場合はちがいます。

  • じっと待つ「待ち伏せ型」
  • 高速で走り回る必要がない
  • 大きく太い脚は不要

素晴らしい進化ですね。


ゴキブリとの意外な関係は?

『カマキリの祖先はどんな生き物?ゴキブリとの意外な関係と進化の歴史』

かわいいカマキリのキャラクターイラスト|笑顔でポーズをとる緑色のカマキリ
『カマキリの祖先はどんな生き物?ゴキブリとの意外な関係と進化の歴史』

続きを見る


ハンティング時の「安定性」と「リーチ」

細く長い脚は、狩りの瞬間に重要な役割を果たしています。

  • 脚を大きく広げることで重心を安定
  • 早業で獲物を捕らえる際の反動に耐えている
  • 脚が長いことで、胴体を高い位置にキープ
  • 長いカマを振り下ろすための空間を地面との間に確保

軽量化(エネルギー効率)

カマキリは体を大きくしつつ、かつ空を飛んだり植物にぶら下がったりするには、体は軽い方が有利です。

  • 攻撃に使わない脚を極限まで細くした
  • 少ないエネルギーで体を動かす
  • 天井に張り付いたりすることを可能

まとめ

カマキリが、獲物を射程内に入れたときに体をユラユラ動かしているのを見たことが1度でもあると思います。

あの動きで獲物に気づかれやしないかとか、不思議でした。

そして、脚の細さにも意味があったのです。

素晴らしい進化を遂げた完全体です。

ここまで、読んでくださってありがとうございます。

-カマキリ観察
-