こんにちは。
カマキリが獲物を、待ち伏せて視覚に入った時に脚と体をユラユラと揺らす独特の動きをするのを見ことがありますか。
そして、何故あんなにも脚が細くて折れそうな脚になったのだろうと不思議でした。
カマキリの脚の細さ
カマキリの脚と言えば、カマとちがって物凄く細くて驚くほど頼りないですよね。
究極の「擬態(カモフラージュ)」のため
これが最大の理由です。カマキリは草や木の枝に紛れて獲物を待ち伏せします。
もし脚が太かったら、
- 植物の茎や葉っぱに見えない
- 鳥などの天敵に見つかりやすくなる
「枯れ枝」や「草の茎」になりきるためには、脚は極限まで細いほうが良かったみたいですね。
「走る」ことを捨てた特化型だから
ゴキブリ(カマキリに近い親戚です)の脚は、逃げるために太いですが、カマキリの場合はちがいます。
- じっと待つ「待ち伏せ型」
- 高速で走り回る必要がない
- 大きく太い脚は不要
素晴らしい進化ですね。
こちらは、ゴキブリとの意外な関係と進化の歴史を紹介しています。
ハンティング時の「安定性」と「リーチ」
細く長い脚は、狩りの瞬間に重要な役割を果たしています。
- 脚を大きく広げることで重心を安定
- 早業で獲物を捕らえる際の反動に耐えている
- 脚が長いことで、胴体を高い位置にキープ
- 長いカマを振り下ろすための空間を地面との間に確保
軽量化(エネルギー効率)
カマキリは体を大きくしつつ、かつ空を飛んだり植物にぶら下がったりするには、体は軽い方が有利です。
- 攻撃に使わない脚を極限まで細くした
- 少ないエネルギーで体を動かす
- 天井に張り付いたりすることを可能
カマキリが体をユラユラと揺らす独特の動き
ユラユラ動く時は、とても不思議でユーモラスに見えますよね。
風に揺れる「葉っぱ」の真似
カマキリの天敵(鳥やトカゲ)や、カマキリが狙う獲物は、「不自然に動くもの」に非常に敏感です。
自然界では、植物は風で常に揺れています。
カマキリは不規則に揺れることで、
- 「私はただの枯れ葉や枝ですよ。風で揺れているだけですよ」と周囲を欺いています
- 獲物に近づく際、直進すると警戒される
- 揺れながら少しずつ距離を詰める
獲物はそれが捕食者の接近だと気づきにくくなります。
距離を正確に測る
あの揺れは、獲物までの距離を測っている様子です。
カマキリは物を立体的に見る力が優れていますが、静止した状態だと距離感が掴みにくいことがあります。
例えば、片目をつぶり、顔を左右に動かしてみてください。
- 近くにあるもの: 大きく動いて見えます。
- 遠くにあるもの: あまり動かないように見えます。
カマキリは体を揺らすことで、獲物が「背景に対してどれくらい動いて見えるか」を確認し、「あ、あいつは今、自分のカマが届く射程距離に入ったな」というのを正確に割り出しているのです。
獲物を立体的にスキャンする
真正面から見るだけでは、獲物が葉っぱの影に隠れていたり、体の向きが分かりにくかったりします。
体を左右に振ることで、少し違う角度から対象物を見て、「獲物の形や向き」をより立体的に把握しようとしているのですね。
まとめ
カマキリが、獲物を射程内に入れたときに体をユラユラ動かしているのを見たことが1度でもあると思います。
あの動きで獲物に気づかれやしないかとか、不思議でした。
そして、脚の細さにも意味があったのですね。
素晴らしい進化を遂げた完全体です。
ここまで、読んでくださってありがとうございます。