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カマキリの卵が孵化しない?5月の沈黙と『蟷螂生』が教える山沿い地方のリアルな孵化時期

こんにちは

令和2026年5月7日

オオカマキリとハラビロカマキリの卵鞘が、まだ孵化していません。

4月の宮崎県小林市の山沿い地方は、朝夜の気温が11℃前後が続き、それに加えて菜種梅雨のような雨で肌寒い日がありました。日中も20℃前後がありました。

小春日和もあり、日向は24℃の日もありましたが北風が吹いて冷たく日中の気温が安定して暖かい日があまりありませんでした。

オオカマキリの卵鞘

下の写真はオオカマキリの卵鞘です。

3つの異なるオオカマキリの卵鞘が並んでいる写真。1番と2番は交尾確認済み、3番はスカスカで無精卵とみられる。
オオカマキリの卵鞘の比較。1番と2番は交尾が確認されており、順調な生育が期待できる。一方、3番は形がスカスカで、無精卵の可能性がある。

①外の卵鞘
 (交尾確認)乾燥気味で軽く摘まむと堅い感触。
②室内の卵鞘
 (交尾確認)色も濃ゆい茶色で摘まむと弾力がありパンパンに膨らんだ感じ。
③室内の卵鞘
(交尾未確認)中身がスカスカ。

①、②は交尾確認したオオカマキリの卵鞘でそれぞれが別の個体です。

写真の卵鞘では②の卵鞘が、色も濃く軽く摘まむと弾力がありパンパンに膨らんだ感じで健康な卵鞘に見てとれます。

①、③は同じ個体が産んだ卵鞘ですが、③は交尾未確認で捕獲から1か月半ほどで産みました。①は交尾確認して10日ほどで産んだ卵鞘ですが卵の栄養状態や乾燥、受精が上手くいっていたのか少し不安が残る卵鞘です。


ハラビロカマキリの卵鞘

下の写真はハラビロカマキリの卵鞘です。

4つのハラビロカマキリの卵鞘を並べた比較写真。左から1番(外)、2番(室内)、3番(窓際)は同一の食欲旺盛なメスが産んだ卵、一番右の4番は元気がなかった別のメスが産んだ無精卵とみられる卵鞘。
ハラビロカマキリの卵鞘の比較。①〜③は同じ食欲旺盛なメスが産んだもので、②(室内)と③(窓際)は最近パンパンに膨らみ弾力が出てきています。一番右の④は元気がなかった別のメスが産んだ卵鞘で、弾力が弱く無精卵の可能性が高い状態です。

①外の卵鞘
 (交尾未確認)軽く摘まむと普通に硬いが弾力もあり。
②室内の卵鞘
 (交尾未確認)少し丸みがありパンパンに膨らんだ感じ。
③室内の卵鞘(窓際)
 (交尾未確認)形は小さいが丸みがありパンパンに膨らんだ感じ。
④室内の卵鞘
 (交尾未確認)軽く摘まむと弾力は弱い感じ。

ハラビロカマキリの卵鞘は、色も形もほぼ一緒で判断が難しいです。

①、②、③の卵鞘は、1匹の食欲旺盛なハラビロカマキリが産んだもので交尾未確認です。

でも、軽く摘まむと②と③がパンパンに膨らんだ感じで丸みがあり弾力がありました。

④の卵鞘は、元気がなく食欲もあまりないケースの天井を掴む力もなかったハラビロカマキリが産みました。


外の卵鞘

外(室外)で管理している2種類のカマキリの卵鞘の比較写真。左側が大きなオオカマキリの卵鞘(①)、右側が小ぶりで特徴的な形をしたハラビロカマキリの卵鞘(①)。
屋外(室外)の厳しい寒暖差のなかで見守っている①の卵鞘。左側がオオカマキリ、右側がハラビロカマキリです。室内組に比べるとどちらも少し乾燥気味で、山沿い地方の本格的な梅雨のムシムシとした暖かさを静かに待っています。

どちらも室外、外に置いてある①の卵鞘です。


室内の卵鞘

室内の日陰で管理している2種類のカマキリの健康な卵鞘の比較写真。左側が濃い茶色でパンパンに膨らんだオオカマキリの卵鞘(②)、右側が同じくふっくらと丸みを帯びたハラビロカマキリ的卵鞘(②)。
室内の日陰で見守っている②の卵鞘。左側がオオカマキリ、右側がハラビロカマキリです。どちらも軽く摘まむと指先を押し返すような弾力があり、全体的にパンパンに膨らんでいます。色も濃く、孵化に向けて非常に健康な状態であることが見てとれます。

これは、室内の日陰ですが気温は外気温に近い感じで②の卵鞘を見守っています。


窓際の卵鞘

リビングの窓際で管理しているハラビロカマキリの卵鞘(③)。小ぶりながらも全体的に丸みがあり、パンパンに膨らんだ健康的な状態の写真。
リビングの窓際で大切に見守っている③のハラビロカマキリの卵鞘。サイズは少し小さめですが、室温が安定しているためか全体が綺麗に丸く、摘まむとパンパンに膨らんだ確かな弾力を感じます。これからの急激な気温上昇で、最も早く変化が現れるかもしれない期待の卵鞘です。

これは、リビングで室内気温も安定していて窓際に近いところで③の卵鞘を見守っています。


室内の卵鞘(交尾未確認)

無精卵の可能性が高い2種類のカマキリの卵鞘(④)。左側が弾力がなく平べったいオオカマキリの卵鞘、右側が元気がなかったメスが産んだハリの弱いハラビロカマキリの卵鞘の写真。
残念ながら無精卵の可能性が濃厚な④の卵鞘(左:オオカマキリ、右:ハラビロカマキリ)。どちらも摘まむと中身がスカスカとした軽い手応えで、色もどこか元気がありません。特に右側は、食欲が落ちてゲージに掴まる力もなかったメスがやっとの思いで産んでくれた、切ない記憶の残る卵鞘です。

室内の日陰で、外気温に近い感じです。④の卵鞘は無精卵と思われます。


まとめ

4月ごろから、暖かい日も出てきて色々な昆虫なども見かけ始めました。

しかし、地方によっては最低気温が上がりきらず日中20℃前後で北風が吹いたり菜種梅雨の雨で気温が上がりきらなくてカマキリのエサになる昆虫も見かけるのが遅く感じでいました。

温暖化で暖かい日もあり、地方によっては初夏の陽気もありすでに孵化したカマキリもいるのでしょう。

「かまきり しょうず(蟷螂生)」という言葉を知りました。

秋に産みつけられたカマキリの卵鞘から、一斉に孵化する頃を表す言葉だそうです。

これは日本の古い暦(二十七七十二候)の言葉で、毎年「6月5日〜9日頃」を指します。

この言葉を信じて、孵化を楽しみに待とうと思います。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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