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【動画あり】12月にトゲナナフシを発見|暖冬に生き残ったメスの産卵と卵(卵蓋)の観察記録

こんにちは。

12月18日、今年は九州地方は秋も短く冬は暖冬のような、昼間は18℃ぐらいまで気温
が上がる昼の午後に玄関の壁に1匹のトゲナナフシと出会いました。

白い発泡素材の上で擬態するトゲナナフシ(メス)の全身。長い触角と胸部のトゲがはっきり見える接写写真。
12月18日、玄関の壁で見つけたトゲナナフシ(メス)。枝そっくりの体と胸部のトゲ、長い触角がよく分かる一枚。

朝夜は、6℃ぐらいまで気温が下がるのに、何とか生き残っていたのを捕獲しました。


トゲナナフシが【産卵する動画】

トゲナナフシのメスをピンセットで掴んだ状況で、鳥のくちばしで掴まれたという危機感から子孫を残すという産卵行動の映像

【動画あり】ナナフシの幼体→擬態行動について紹介しています。


ピンセットで掴んだ

ピンセット刺激との関係

これは、推測されることですが自然界で天敵などに掴まれると子孫を残すための反応
が起きていると思われます。

  • ピンセット=鳥のくちばし
  • 繰り返し掴まれる
  • 逃げられない
ピンセットで掴まれ腹部を大きく反り返らせるトゲナナフシ(メス)の接写。刺激に反応した産卵姿勢が分かる写真。
ピンセットの圧迫刺激に反応し、腹部を反らせて産卵しようとするトゲナナフシ(メス)。天敵(鳥のくちばし)に掴まれた状況に近い刺激で、子孫を残す行動が引き出された瞬間。

ピンセットで掴んだ様子は、ナナフシにとって鳥に捕まった感覚と非常に近いということですね。


トゲナナフシの卵

① 形状について

蓋がついていて、不思議な形の卵ですね。

  • ほぼ 樽形(ドングリ・種子状)
  • 表面がザラつき、凹凸がある
  • 大きさも均一

これは ナナフシ科の卵の典型的形状 です。

ピンセット刺激に反応して時間差で産み落とされたトゲナナフシの卵3個のマクロ写真。卵蓋が見え、茶色・黒・灰白色と色の違いが分かる。
ピンセットで掴まれた刺激に反応し、時間差で産卵されたトゲナナフシの卵。成熟や産みたての状態差で、茶色・黒・灰白色と色合いが変化して見える。

② 「フタ」に見えた部分について

このフタらしきものは、卵蓋(らんがい )と言います。

写真では、

  • 上部に円盤状の境界線
  • 縁がわずかに浮いたような構造

が、3個すべてに確認できます。


そして、生まれてくる幼虫のために、

  • 孵化時に幼虫が押し開ける
  • 水分・乾燥調整
  • 外敵対策

のための正式な器官です。

③ 色の違いが示すもの

左 から順番に、茶色い、黒い、灰白い、かなり色が違います。

🟤 左(茶色)

  • 産卵後、時間が少し経った卵
  • 殻が硬化し始めている
  • 正常・安定状態

⚫ 中央(黒っぽい)

  • 成熟が進んだ卵
  • 表面の質感が一番「自然」
  • 一番成功率が高そう

⚪ 右(灰白色)

  • 産みたて、または刺激で急に産まれた卵
  • 殻の色素沈着がまだ弱い
  • これから色が濃くなる可能性あり

これら3個の卵の反応は、すべてピンセットの刺激で産卵した、という状況です。

卵の色・状態は?

12月25日の1週間後の卵の状態です。

色も黒くて、落ち着いた状態です。

ピンセットで掴まれた時に産卵した3個以外の7個は、ケースの中で自然に産みました。

地面の土などに産み落としても、黒い色が分かりづらく固くて大丈夫になっていますね。

白い台の上に並べたトゲナナフシの卵8個(12/18〜12/25産卵、12/26確認)のマクロ写真
12月18〜25日に産み落とされたと考えられるトゲナナフシの卵。黒褐色の殻と上面の卵蓋(ふた)の形、表面の質感や個体差がよくわかる(撮影:12月26日)。

④ 「鳥のクチバシ説」?

ピンセットで掴んだ状況は、

  • 圧迫刺激
  • 細長い硬質物
  • 逃げ場がない状態

これはナナフシにとって鳥に捕まった感覚と非常に近い状況です。

その結果、
「今ここで産まなければ子孫が残らない」反応として、成熟卵を即放出したと考えられます。


まとめ

この12月の師走に、1匹のトゲナナフシに出会いました。

冬の寒さに負けず一生懸命に子孫を残そうと頑張って家の玄関を歩いて日当たりの良
い場所に移動している姿は、自然の営みを感じました。

暖冬で気温が上がる時が、昆虫にとって小春日和の暖かい幸せな時間になっていたの
でしょうか。

ここまで、読んでくださってありがとうございます。

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