こんにちは。
春になると、春風に揺れる紫の藤の花が美しくて
感動します。
天気の良い青空と美しく垂れ下がる姿は
日本を象徴する花のひとつで綺麗です。

この花をみると、アニメ『鬼滅の刃』で“鬼が嫌う花”として登場したことで、
なぜ、鬼が嫌うのだろうと思います。
なぜ藤の花が「鬼除け」の象徴として描かれたのでしょうか?
ノダフジとは ― 日本を代表する藤の花
平安時代から続く「高貴な花」
紫は古代日本で最も高貴な色とされました。
藤の紫は、身分の高い貴族を象徴する色として好まれ、
和歌にもたびたび詠まれています。
紫色は、上品な色ということで好まれていたんですね。
武家に好まれた“強さ”と“繁栄”の象徴
藤のつるは力強く伸び続けることから、
武士の家紋にも多く使われました。
例:「下がり藤」「抱き藤」など。
藤が“魔除け”として使われた歴史
古来、日本では藤の木が
「悪いものを寄せつけない神聖な木」
として神社や屋敷に植えられてきました。
紫色=霊的な色という文化的背景もあります
はじめて鬼滅の刃で知ったのは
藤の花から鬼を弱体化させる成分があると
知りました。あくまでも、アニメの中のお話ですね。
鬼滅の刃に描かれた“藤と鬼”の関係

鬼が藤を嫌う理由(作品内設定)
『鬼滅の刃』では、藤の花には
鬼に対して強い毒性がある
という設定になっています。
そのため、鬼は藤の近くに近づけず、
藤の香りでも弱るとされています。
アニメでは、鬼舞辻無惨(きぶつじ むざん)が、
珠世さんの作った薬で
9000年、年を取り老化しましたね。
1分で、50年老いる薬ってすごいです。
そして、藤の花は日光が大好きらしいです。
“日光がよく当たるほど花が多く咲く” という性質があります。
無惨は、太陽の光が弱点でしたね。
藤が結界として描かれた理由
作中では、山の入口や試験場に藤が植えられ、
鬼が入れない“結界(結界樹)”として描かれます。
これは、藤が古くから“魔除けの象徴”として使われてきた
日本文化を反映していると言えるでしょう。
藤の花言葉と作品とのつながり
藤の花言葉:
- 「歓迎」
- 「恋に酔う」
- 「優しさ」
紫の藤は「あなたを歓迎します」という意味を持ち、
作中で“人を守る花”として使われる理由にもぴったりですね。
🟥 では、昔の鬼伝説に「無惨」に通じるものはあったのか?
➤ 1. “無惨”という語は古典文学に存在する
平安〜鎌倉時代の古典では
「無惨(むざん)」=悲惨・恐ろしい・情け容赦ない
という意味で使われ、鬼の所業を表す言葉としても登場します。
例:
「無惨なる鬼のごとし」
「夜な夜な村を襲い無惨に人を喰らう」
など。
無惨=鬼の残虐性を象徴する言葉
だったため、キャラクター名として非常に象徴的。
名前からして、残虐な感じがして鬼の親玉の
貫録、抜群ですね。
➤ 2. “人に化ける鬼”の伝承は昔から多数ある
無惨の特徴である
- 人間社会に紛れる
- 夜に活動する
- 食人(しょくじん)の要素
- 不老不死
などは、古い日本の鬼伝説・妖怪伝承に共通しています。
代表例:
- 土蜘蛛(つちぐも):人に化けて貴族を襲う
- 酒呑童子(しゅてんどうじ):平安京で人を攫う最強の鬼
- 茨木童子(いばらきどうじ):姿を変えて人を騙す
- 牛鬼(うしおに):島で人を喰らう化け物
→ 鬼舞辻無惨は、こうした伝承の特徴を組み合わせた“総合的な鬼の象徴” と考えられます。
茨木童子は、酒吞童子の配下のようです。
いろいろな鬼の伝説が残っているのですね。
なぜ藤は“鬼を寄せつけない花”とされたのか(現実の視点)

① 香りが強く、虫よけ効果がある
藤の花の香りには、実際に昆虫の忌避効果があります。
“鬼=害”を象徴と考えると、
害虫よけの花 → 鬼よけ
という発想が生まれても不思議ではありません。
藤の植物全体に「レクチン(lectin)」という成分の毒が含まれています。
特に毒性が強いのは
- 種(豆)
- 根
- 茎の樹皮
です。
花にも微量に含まれていますが、
“触れただけで害がある” というほどの強さではありません。
② 古来から「結界の木」として扱われた
藤の根は長く深く張り、強靭です。
その生命力は「災いを寄せつけない木」とされ、
神社の境内に植えられてきました。
③ 紫色は“神聖で高貴な色”
日本では古くから
“紫=霊力の強い色”
と言われてきました。
藤の紫が“魔除け”とされるのもここに由来します。
まとめ
春になると、ある慰霊塔のある丘まで上って行きます。
すると、満開の桜とツツジなどが咲き乱れて
います。
そして、青空に紫色が綺麗に映えた
藤の花が満開に咲いて
瞳に飛び込んできます。
それは、夜になっても鮮明に紫色の
ノダフジが瞳と脳裏に
焼き付いて
感動を呼び起こします。
読んでくださって
ありがとうございます。