広告

カマキリの卵鞘はいつ孵化する?オオカマキリ・ハラビロカマキリの観察記録【2026年春】

こんにちは。

宮崎県小林市の山沿い地方は温暖化の影響なのか、ここ数年は2月の後半から数回にわたって20℃近くの春の陽気になったりしています。

春・外のカマキリの卵鞘

外に置いて観察しているカマキリの卵鞘

下の写真は2026年3月28日の午前10時過ぎに、撮影したオオカマキリとハラビロカマキリの卵鞘です。

この卵鞘は去年、夏に捕獲したオオカマキリとハラビロカマキリのメスが産卵した卵鞘を竹の枝にくっつけて外に出して孵化するのか観察しているものです。

春の陽光を浴びるカマキリの卵鞘。左の透明ケースにオオカマキリ、右にハラビロカマキリの卵鞘が、それぞれ竹の枝に付き、白いキッチンペーパーの上に置かれている。背景には、黄色のスイセン、薪の山が見える、2026年3月28日午前10時過ぎの様子。
図1:日光浴中のオオカマキリとハラビロカマキリの卵鞘(2026年3月28日 午前10時過ぎ撮影)

外気温が上昇した30分間、全ての卵鞘に日光を当てて孵化を促している様子。左側のケースがオオカマキリ、右側がハラビロカマキリの卵鞘です。

去年、産卵してから室内に置いていました。室内は気温が外より暖かいのですがそれでも冬の寒波には5℃ぐらい、そして通常でも冬の12月から1月でも最高気温が10℃ほどの室内に置いていました。

そして、真冬の1月ごろに3日ほど外に置いて全ての卵鞘に冬の低温を経験させました。


2026年3月28日に、外に置いて孵化を待つことにしようと思い30分ほど日光の光に当ててあげましたが、午前10時過ぎには外気温22℃まで上昇。

2026年3月28日午前10時過ぎの外気温測定。手前に置かれた白い棒状温度計が22℃を指している。背景には透明ケース内のオオカマキリの卵鞘が日光を浴びており、周囲には黄色のスイセンの花と緑の葉が茂っている。
図2:日光浴中に22℃まで上昇した外気温(2026年3月28日 午前10時過ぎ)

午前10時ごろから開始した30分間の日光浴中。

温度計は急速に上昇し、午前10時過ぎには既に22℃を記録しました(手前の温度計参照)。オオカマキリの卵鞘(奥のケース内)が、しっかりとした春の陽光を浴びていることがわかります。


オオカマキリの卵鞘

オオカマキリの卵鞘の様子

竹の枝に産み付けられたオオカマキリの卵鞘の接写(クローズアップ)。茶色く弾力性のありそうな泡状の構造がはっきりと確認できる。2026年3月28日、春の午後の日光を浴びている様子。
図3:オオカマキリの卵鞘の近接写真(2026年3月28日 午後1時30分過ぎ撮影)

日中の気温上昇とともに観察したオオカマキリの卵鞘。表面のひだや気泡状の質感が鮮明に確認でき、冬を越して孵化の時を待つ生命の力強さを感じさせます。


オオカマキリの卵鞘(らんしょう)の中央部をマクロレンズで拡大撮影した写真。断熱材のような細かい気泡構造と、中央に並ぶ鱗状の層が鮮明に写っている。2026年3月28日午後の撮影。
図4:マクロレンズで捉えたオオカマキリ卵鞘の表面(2026年3月28日 午後1時30分過ぎ撮影)

極限まで接近して撮影した卵鞘の様子。この複雑な気泡構造が、冬の厳しい寒さから中の卵を守っています。

中央の筋状の部分が、春に赤ちゃんカマキリたちが一斉に飛び出してくる通り道となります。

ハラビロカマキリの卵鞘

ハラビロカマキリの卵鞘の様子

ハラビロカマキリの卵鞘は、捕獲してすぐに産卵したものです。

交尾は未確認ですが、ハラビロカマキリメスは冬の終わりまでに3つ産卵して食欲は他のカマキリより食欲は旺盛でした。

竹の枝に産み付けられたハラビロカマキリの卵鞘(らんしょう)。オオカマキリよりも色が濃い茶色で、小ぶりで硬そうな丸みを帯びた形状をしている。背景には緑の芝生が広がる2026年3月28日午後の様子。
図5:ハラビロカマキリの卵鞘の近接写真(2026年3月28日 午後1時30分過ぎ撮影)

こちらはハラビロカマキリの卵鞘です。オオカマキリに比べると非常にコンパクトで色が濃いのが特徴。

メスが捕獲後すぐに産んだこの卵鞘が、春の暖かさでどう変化していくか注目して観察しています。


ハラビロカマキリの卵鞘(らんしょう)をマクロレンズで接写した写真。オオカマキリよりも濃い茶褐色で、表面には硬そうな光沢と細かな層状の重なりが見える。2026年3月28日午後の自然光での撮影。
図6:マクロレンズで捉えたハラビロカマキリ卵鞘の表面(2026年3月28日 午後1時30分過ぎ撮影)

ハラビロカマキリの卵鞘を限界まで拡大。

オオカマキリに比べて非常に硬質で、気泡構造がより密に詰まっていることが見て取れます。

メスが3つ産んだ卵鞘のうち、この個体が春の陽気でどう反応するか、マクロの視点でも追い続けていきます。


春・室内のカマキリの卵鞘

室内で観察しているカマキリの卵鞘

これは、室内にずっと置いて観察しているカマキリの卵鞘です。

2026年3月28日上記の外より午前10時過ぎごろは、室内は日陰で気温は18℃前後で少しひんやり。

室内の日陰で管理されているオオカマキリの卵鞘(らんしょう)。手前の温度計は18℃を指しており、屋外よりも気温が低いことが確認できる。透明ケースの中に竹の枝と卵鞘、底には白いキッチンペーパーが敷かれている。2026年3月28日午前10時過ぎの様子。
図7:室内の日陰で管理中のオオカマキリ卵鞘(2026年3月28日 午前10時過ぎ撮影)

外気温が22℃まで上昇した同じ時刻、室内の日陰は18℃前後と、少しひんやりした空気に包まれています。

外に出した卵鞘との孵化タイミングにどのような差が出るのか、温度計の数値を見ながら慎重に観察を続けています。


3月28日午後2時半ごろには、室内も気温22℃前後まで上昇。

2026年3月28日午後2時半過ぎの室内温度。中央に置かれた温度計が22℃を指している。背後には2つの透明ケースがあり、左側にオオカマキリ、右側にハラビロカマキリの卵鞘が、それぞれ竹の枝に固定され管理されている様子。
図8:午後2時半過ぎ、室内も22℃まで上昇(2026年3月28日撮影)

日が傾くにつれ室内温度も上昇し、午後2時半過ぎには22℃を記録しました。

午前中の18℃から4℃ほど上がり、室内で管理しているオオカマキリ(左)とハラビロカマキリ(右)の卵鞘にとっても、春の訪れを感じる暖かな環境になっています。


昆虫ゲージ・カマキリの卵鞘

オオカマキリとハラビロカマキリの卵鞘

昆虫ゲージの中でファスナーを開けた状態。

草原に置かれた緑色の昆虫ケージ。前面のファスナーが開いており、中にはオオカマキリとハラビロカマキリの卵鞘が入った2つの透明ケースが収納されている。2026年3月28日午後1時前の自然光での様子。
図9:昆虫ケージ内での卵鞘の管理(2026年3月28日 午後1時前撮影)

午後1時前、日光浴と並行して昆虫ケージ内での状態を確認。

ファスナーを開け、空気を入れ替えながら卵鞘に直接春の空気を通しています。左がオオカマキリ、右がハラビロカマキリの卵鞘です。


霧吹きで水を吹きかけて、ファスナーを閉じた状態。

草原に置かれた緑色の昆虫ケージ。霧吹きによる水分補給が完了し、前面のファスナーが完全に閉じられている。中の透明ケースの内壁には細かい水滴が付着しており、オオカマキリとハラビロカマキリの卵鞘が湿度の保たれた環境に置かれている。2026年3月28日午後5時前の様子。
図10:霧吹きとファスナーによる夜間の準備(2026年3月28日 午後5時前撮影)

日没前、卵鞘に霧吹きでたっぷりと水分を補給した後、昆虫ケージのファスナーを閉じました。

こうすることで、孵化に不可欠な湿度を保ちつつ、夜間に活動する寄生バチなどの外敵から卵を守ります。内壁の水滴が、適度な湿度の証拠です。


まとめ

2025年、去年オオカマキリとハラビロカマキリのメスを捕獲してからオオカマキリの交尾に成功して産卵した卵鞘の様子を記事にしました。

ハラビロカマキリの卵鞘は、オスがいなかったため交尾は未確認でしたが1匹のメスが捕獲後すぐに産卵して冬までに3つ産卵したうちの2つを観察しています。このハラビロカマキリのメスは食欲は一番に旺盛でした。

2026年3月28日、暦の上では春もう少し気温が上昇して安定してくると、卵鞘の孵化があるのかという期待をしながらの観察になっています。

ここまで、見てくださってありがとうございます。

-カマキリ観察
-