こんにちは
カマキリの翅の表面に、葉っぱが少し枯れたような模様があるのを見たことがありますか。
これには、生き残るための意味があるのです。

※背景はイメージ(合成)ですが、実際もこのように風景に溶け込んでいます
捕食者に狙われる危険性を回避するため
それは、
- オスとメスの生き抜く行動
- 交尾時の無防備
- 産卵の時間
植物や枯れ葉の色に溶け込んで
見つからないようにしているのです。
秋冬の(背景)の色への同調
秋になると草木が枯れ、背景が「緑」から「茶色や黄色」へと変化します。
オスの茶色
- 交尾相手を探して広範囲を飛び回る
- 枯れ草や木の幹など、多様な背景の色をしていることが多い
メスの枯れ模様
秋のメスの翅に見られる「枯れたような斑点」は、
- 本物の枯れ葉の虫食い跡や変色を模したもの
- 静止時の周りの景色との同調色を高めます
交尾中の危険回避
カマキリにとって、交尾は子孫を残すための大事な残された使命です。
- オスの茶色い翅とメスの翅の枯れ模様が重なることで、輪郭がぼやける
- 「2匹の昆虫」ではなく「1枚の汚れた枯れ葉」に見せかける効果
- 秋の景色に溶け込む色はステルスのような役割を果たしている
オスとメスの行動の違い
最近の研究では、オスとメスで色が異なるのは、それぞれの「移動距離」に関係しているという説もあります。
移動するオス
- あちこち移動するため、どんな場所でも目立ちにくい「地味な茶色」が有利
じっと静止するメス
- 植物にとどまることが多いので、その植物の色に似せている
卵の色も同調色
カマキリが産んだ卵の色も、自然の秋冬の枯れた植物や枝葉の色に似せて見つからないようにしています。

こちらは、カマキリの卵嚢は有精卵と無精卵で何が違う?形と色でわかる見分け方を紹介しています。
冬の背景に溶け込む
親のカマキリが秋の枯れ葉に紛れるのと同様に、卵鞘もまた、葉が落ちた後の「茶色い枝」や「枯草の茎」にそっくりな色をしています。
- 目立つ色は、冬を過ごす鳥たちに見つかって食べられる
- ゴツゴツ・カサカサした質感は、木の樹皮や節(ふし)に見事に擬態
生き残るための断熱材
あの茶色い塊は、メスが産卵時に出す泡のような分泌物が固まったものです。
- 内部は空気を含んだ細かい泡の層になっている
- 「発泡スチロール」のような役割
- 氷点下になる真冬でも、中の卵が凍りついたり乾燥したりするのを防ぐ
色の変化の不思議
面白いことに、産みたての卵鞘は少し青みがかって見えたり、白っぽかったりすることがあります。
それが空気に触れて時間が経つにつれて、あの「見慣れた茶色」へと硬化しながら変色していきます。
ハラビロカマキリのメスの翅の模様
虫食い模様や、ほんの少しだけ枯れた模様があります。

見事に草木の色と同化して、見つかりにくくなっています。

オオカマキリのメスの翅の模様
これも、少しだけ枯れた葉の模様があります。

これも、見事に真上からの捕食者の目を欺いています。
周りの植物の色と同化して見えにくい状況です。

まとめ
カマキリの翅を見ると完璧な綺麗な色の翅ではなく、所々が虫食いのような、また植物の葉が枯れたような模様になっているのを見たことがあると思います。
それは、生まれてから子孫を残すまでに必死で生き延びるための進化だったのですね。
いつも、狙われる危険を感じながらの環境を生き抜くのは、どれほどのものか考えさせられる時間でした。
ここまで、読んでくださってありがとうございます。