こんにちは。
家の屋根の雨受けの下の、屋根の下あたりの天井部分の淵に1匹の
女郎蜘蛛が卵を産んでいました。
中の繭のようなものにたくさんの糸が網目のように
張り巡らされてその上で、大事に卵を守っているようにジッと
止まっていました。

何かしらの、黒いゴミが糸と一緒に巻かれていますね。
これは、ゴミを付けて卵を分かりにくくしているのだと思います。
黄色い糸が、あったりします。女郎蜘蛛の糸の特徴が出ていますね。
寒くないように、布団にくるまれているようで
愛情を感じますね。

12月7日になります。今年最初の寒波到来から本格的な冬になっています。
もう、すでに親蜘蛛の姿は消えていました。
天井部分の白い板と糸の色が同化しているので
外敵から見つかりにくいですね。
よく、近くでみるとたくさんの粒々のようなものが見えます。
この中に、何個の卵があるのだろうか。
そして、春にはどれくらいの子蜘蛛が出てくるのだろうか。

お尻から出る糸の仕組みは、https://koutakun-ippin.com/jorougumo-silk-observation/で紹介しています。
卵嚢から生まれる子グモの数は
およそ 500〜1,500 匹ほど
平均は 800〜1,000 匹前後ほど生まれるようです。
ものすごい数ですね。生まれたては小さいので可愛いいと思います。
ジョロウグモの卵嚢の内部には、
非常に多くの卵(数百〜千個以上) が入っています。
ジョロウグモの卵のうから生まれてくる数千匹の子グモの中には、オス(雄)とメス(雌)の両方が含まれています。
卵数は個体の条件で変化します
- メスの体格
- 栄養状態(餌の量)
- 秋の気温
- 最初の卵嚢か、2個目・3個目か
などで差が出ます。
◆ 卵嚢1つからの典型的な孵化数
| メスの状態 | 生まれる子グモの数 |
|---|---|
| 栄養豊富で大型 | 1,200〜1,500匹 |
| 普通のメス | 800〜1,000匹 |
| 小柄・栄養不足 | 400〜700匹 |
| 2個目・3個目の卵嚢 | 300〜500匹 |
最初の卵嚢が、もっとも数が多くなります。
獲物をたくさん食べて、栄養状態の良いメスがたくさん卵を産むのですね。
生まれた後どうなる?
孵化した子グモ(1齢幼生)はすぐには巣外へ出ず、
- 卵嚢内部で1回脱皮(幼生→1齢へ)
- 暖かい日に卵嚢の外に出て集合
- 数日~1週間ほど団子状に集まる
- 一斉にバルーニング(糸で風に乗って分散)
という流れになります。
最初は、兄弟姉妹で過ごす時間があるのですね。
そして、それぞれの道へと旅立つのです。
重要ポイント
孵化した子グモのうち、多くは
- 鳥・昆虫・クモに食べられる
- 風雨で落下
- 餌不足
- 共食い
などで、成体まで生き残るのはごくわずか(1000匹中1匹程度) です。
この世に生まれても、兄弟姉妹たちはほとんどが食べられる運命なのですね。
まとめ
卵を産んで、寒くないようにたくさんの糸で保温して
決して見ることのない我が子たちをジッと
守るように止まっている姿は感動させられます。
たくさんの子蜘蛛が生まれても数匹しか生き残れない
厳しい自然の掟を母蜘蛛は知るよしもないのですね。
ここまで、読んでくださってありがとうございます。