こんにちは!
皆さんは、自宅の中でムカデ(百足)に遭遇したことがありますか?
都会のマンションではあまり見かけませんが、田舎の古い家ではよく出没します。
私の家(宮崎県)でも、この恐ろしい生き物が突然現れました。
室内に出た“11cmのトビズムカデ”
宮崎の自宅に突如現れた 11cm のトビズムカデ。
畳の上を高速で走り抜ける姿に、思わず背筋が凍りました。

動きの速さと存在感に、思わず背筋が凍りました。
11cmほどのトビズムカデを見た瞬間、恐怖でパニック状態。
昔、首と手の甲を噛まれたこともあり、その痛みを思い出して震えました。
あの時は、いつの間にか体を登られ、汗の流れを這うように移動され、
突然 “熱湯をかけられたような激痛” が走りました。
日本最強クラス!トビズムカデとは?
トビズムカデ(Scolopendra subspinipes)――
日本でもっとも毒性が強い種類とされ、九州南部で特に出没が多い。

九州南部では特に出没頻度が高い種類です。
ムカデには強力な毒があります。
宮崎県の山沿いでよく見かけるこの種類は、特に危険度が高いです。
🧪 トビズムカデの毒性と危険性(宮崎県・九州地方)
■ 毒性
顎肢(がくし)と呼ばれる大きな“毒牙”でかみつき、毒を注入します。
毒の成分は
- 神経毒
- 組織毒
- タンパク質分解酵素
などが混ざった非常に強力なもの。

この牙から神経毒が注入されると思うと、恐怖を感じます。
症状は以下の通りです。
- 激しい痛み
- 腫れ・赤み
- 発熱
- リンパの腫れ
- アナフィラキシーを起こす場合もあり危険
ムカデの毒の仕組みや感覚器官については、
こちらの生態まとめ記事で詳しく解説しています。
https://koutakun-ippin.com/centipede-biology-evolution/
⚠ ムカデ咬傷の危険性(ヒトへの影響)
| 状況 | 内容 |
|---|---|
| 咬まれた直後 | 数分以内に激痛(ハチより痛いと言われることも) |
| 数時間〜数日 | 腫れ、かゆみ、発熱が続く |
| 重症例 | 高齢者・子供はアナフィラキシーの可能性 |
| 再咬傷 | 過去に噛まれた人は2回目以降が危険 |
🏥 咬まれたときの応急処置(必ず守る)
① 患部を温める
毒はタンパク質性なので 43〜45℃の湯に10〜15分 が効果的。
② 洗い流す
流水+石鹸で毒を絞り出すように洗う。
③ 腫れたら冷やす
※あくまで「温→冷」の順。
④ 市販薬を塗る
- ムヒアルファEX
- リンデロンVG
など。
⑤ 病院へ行くべき症状
- 呼吸困難・じんましん・動悸
- 腫れが1日以上続く
- 子ども・高齢者が咬まれた場合
🗾 宮崎県でムカデが多い理由
宮崎は温暖+湿度が高く、ムカデの好む環境が豊富。
- 落ち葉
- 石の下
- 湿った木
- 古い家屋の床下
5月〜9月、特に梅雨と夜間に活発です。
気温が下がる季節に動きが鈍くなる理由は、
トビズムカデの“半冬眠モード”の観察記事でもまとめています。
https://koutakun-ippin.com/scolopendra-winter-behavior/
🔒 ムカデ対策(家への侵入を防ぐ)
- 窓・ドアのすきまを塞ぐ
- 排水口ネットを使用
- 家の外周の整理(枯れ葉・木材をどける)
- 「ムカデコロリ」など専用薬剤
🔴 総合評価(危険レベル)
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| 毒性 | ★★★★★(非常に強い) |
| 危険性 | ★★★★☆(子ども・高齢者は特に注意) |
| 攻撃性 | ★★★☆☆(自衛で噛む) |
🟫 最後に…ムカデを「標本」にして残してみた

恐怖の象徴が、学びと記録の対象へと変わります。
恐怖の象徴だったムカデも、
標本として残せば「学びの対象」へと変わります。
🧰 標本づくりに使用したもの
- コルクシート
- デコパネル
- 100均の標本ケース(300円)
- ピンセット
- 昆虫針(2〜3号)
- 消毒用エタノール

素材選びひとつで仕上がりの印象が変わります。

基本の準備を丁寧に整えます。
🧪 標本づくりの手順
■ ① エタノールに浸す(1〜2日)
※浸けすぎると変色の可能性。

浸けすぎると変色するため時間管理が重要です。
■ ② 柔らいうちに姿勢を整え、発泡スチロールに固定
足や触角が折れやすいので慎重に。

少しの力加減で印象が大きく変わります。
■ ③ 標本台の制作
コルクシート+デコパネルをカットして合わせる。

端が崩れやすいので丁寧さがポイントです。
■ ④ 仕上げ
採集日・場所・名前をラベルに記載すると価値が上がります。

これで観察資料としても貴重な標本になりました。
【まとめ】
ムカデの姿を見ただけでパニックになる人も多いと思います。
特に夏・梅雨などのアウトドアでは知らない間に服の中を這っていることも…。
毒が強く、アナフィラキシーの危険もあるため、
遭遇したときは絶対に油断せず、正しい対処をしてください。
この記事が参考になればうれしいです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。