令和7年11月5日。 飼育していたカマキリたちが次々とその一生を終え、 今は一匹のオスのオオカマキリのオスだけが 生きています。 晩秋の光の中で、最後まで生き抜くオスのオオカマキリ。仲間たちは亡くなり、ゆっくりとした動きに季節の終わりを感じる。 エサを与えても、ゆっくりと噛むその姿は、 まるで秋の終わりを告げ、なにか寂しい悲しいものです。 体の色は深い茶褐色に変わり、 目の輝きも黒く沈み、 動きも少しずつ鈍くなっています。 それでも、命の灯を消さぬように、 小さな体で最後の時間を生き抜こうとしていました― ...