広告

庭に突然咲いたピンクの花の正体は?セイヨウフウチョウソウ(クレオメ)を紹介!

こんにちは。

自宅の裏は雑草だらけでした。

突然、見慣れない花が一本だけ咲いていました。

ピンク色の花びらが綺麗で、なんだろうと思って

写真をとりました。

"庭に咲いたピンク色のセイヨウフウチョウソウ(クレオメ)の花
庭の雑草の中に突然現れたピンクの花。 南米原産のクレオメ(セイヨウフウチョウソウ)でした。

調べてみたら

この花は クレオメ(Cleome hassleriana)、和名では セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草) または単に フウチョウソウ と呼ばれる植物です。

特徴

  • 花びらは4枚で、淡いピンク〜白色。
  • 非常に長い雄しべが突き出ており、風車や蝶のような印象を与えます。
  • 葉は掌状複葉で、手のひらを広げたような形。
  • 夏から秋にかけて開花します。
"黄色い花粉をつけたクレオメの長い雄しべ | Long yellow stamens of Cleome hassleriana covered with pollen"
花びらの中央から伸びる長い雄しべ。 黄色い花粉をたっぷりとつけて輝いています。

黄色い花粉を、たくさん雄しべが

つけています。


"白い柱頭をもつクレオメの雌しべ | White stigma of Cleome hassleriana flower ready for pollination"
白く小さな先端が雌しべ。 風や虫たちが運んだ花粉をここで受け止めます。

これが雌しべですね。さっきの雄しべの黄色い

花粉が風や、虫などで先の白い部分に運ばれて

受粉するのですね。


"受粉後に膨らみ始めたクレオメの雌しべ | Cleome seed pod beginning to swell after successful pollination"
受粉を終えたばかりの雌しべ。 先端に白い名残があり、うっすらと種が育ち始めています。

これが、受粉成功したばかりの雌しべですね。

まだ、先端の白い部分が残っています。

うっすらと種が見えます。


"緑色に膨らんだクレオメの未熟な種さや | Green immature seed pod of Cleome hassleriana forming along the stem"
日を追うごとに緑が濃くなり、 中では小さな種が静かに形づくられています。

種は、見えなくなって緑色に濃くなって

中で種を、形成するのですね。


"秋に枯れかけたクレオメの果実と裂け始めた種さや | Drying Cleome seed pod in autumn beginning to split open"
秋の訪れとともに、果実は茶色く乾きはじめ、 やがて割れて中の種が大地にこぼれ落ちます。

10月ごろの秋になると

緑色が、枯れてきて節目が割れて種が

できています。

秋になれば、種が落ちて

夏ごろには、開花がみられるとよいです。

その他の情報

  • 南アメリカ原産の一年草。
  • 観賞用として庭や花壇でよく栽培されます。
  • 日当たりのよい場所を好み、育てやすい花の一つです。

ご自宅の庭や道ばたでも自然にこぼれ種で増えることがあります。

美しくユニークな姿が印象的ですね。

"庭に咲くセイヨウフウチョウソウ(クレオメ)の全体像 | Full view of Cleome hassleriana (spider flower) growing naturally in a Japanese garden"
細い茎の先に蝶のような花を咲かせるクレオメ。 雑草の中にひときわ美しく立つ、風の舞うような花姿です。

この花(クレオメ/セイヨウフウチョウソウ)は、

日本全国に「帰化植物(外来種)」として広がっている可能性がありますが、

自然状態で「どこにでも咲いている」というわけではありません。


日本でのクレオメの分布について

地域状況
北海道〜九州庭植え・花壇で見かけることあり(主に園芸種)
沖縄あまり一般的ではない
山間部・自然地自然分布は少ないが、こぼれ種で野生化することも
都市部・住宅地花壇や道ばたなどに見られることあり

自生しているか?

もともとは南アメリカ原産の園芸植物で、

日本では園芸用に輸入されたものが**逸出して野生化(半野生化)**しているケースもあります。

こぼれ種で翌年も咲くことが多いため、特に以下のような場所で見つかることがあります。

  • 放置された花壇や家庭菜園の跡地
  • 空き地や土手
  • 人の手が入らなくなった場所(半自然環境)

雑草ではないが…

クレオメは観賞価値が高く、「雑草扱い」されることは少ないですが、

育てた場所から種が飛んで「勝手に増える」ので、

環境によっては半野生化することがあります。


結論

✅ 全国どこにでも自然に咲くわけではないが、
✅ 園芸用として広く流通しており、こぼれ種で広がる可能性がある植物です。


まとめ

もしこの花がご自宅近くの野外に自然に生えていたとしたら、

過去に誰かが植えたものが種で増えたのかもしれません。

それもまた、植物の旅の一形態ですね。

-昆虫と自然
-