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オオヒメグモの卵のうから何匹生まれる?母グモの見守り行動と子グモの厳しい生存競争

こんには。

もうすでに、12月9日になり朝夜は3度、4度まで下がる

冬に入りました。そして、家の外の壁際で1匹のオオヒメグモの

母親が卵を守るようにジッと止まっているのが目に飛び込んできました。

そして、その下には生まれたばかりのたくさん子蜘蛛たちと

その横で、少し大きく成長した兄さんグモがいました。

卵のうの数は何個

オオヒメグモのメスは一生で10個以上の卵のうを作ることもあります。

けっこう、たくさん産卵しますね。

卵のうの形が、でこぼこしてクリーム色をしています。

オオヒメグモのメスが複数の卵のうを守るように止まっている様子。破れた卵のうの下には孵化した子グモの集団が見られる。
外壁の巣で卵のうを守るオオヒメグモの母親。左下の卵のうはすでに孵化を終えており、子グモの小さな集団が集まっています。

子蜘蛛たちの数はどれくらいなの

卵のうの大きさや、母蜘蛛が産むときの栄養状態によります。

150匹から、250匹が標準的だそうです。小さい卵のうでも100匹以上で大きいものだと

300匹前後ぐらいになるのです。

非常に小さいので、共食いや自然の雨風などの事故や、捕食者から食べられたりエサ不足など

様々な要因で生き残り親になるのは、1匹~2匹ほどの過酷な世界なのです。

孵化したばかりのオオヒメグモの子グモが卵のうの下に密集している様子
孵化したばかりのオオヒメグモの子グモたち。卵のうの下にまとまって集まり、しばらくの間は互いに身を寄せ合って過ごす。ここから分散し、生存競争の世界へと巣立っていく。

卵のうの見守り行動

オオヒメグモは、卵のうを守る行動をします。カメラのレンズが近づくと

卵のうを守る行動をとりました。

近くに寄り添って、ジッとして見守ります。

卵のうから、子グモが生まれるまで続きます。

オオヒメグモの母グモが孵化前の卵のうに密着して守っている様子
ふっくらとした卵のうに寄り添う母グモ。まだ孵化前の卵が入っているため、母親が離れずに守り続けている姿が見られる。

オオヒメグモの母グモの卵のうの切り離しと巣を掃除する行動を解説しています。

厳しい自然淘汰の掟

この少し大きく成長した蜘蛛が、生まれたてのたくさんの小さな兄弟姉妹の近くにいました。

おそらく、巣から離れないのは巣離れするタイミングが遅かったのか

共食いなどで生き残った個体だと思います。

母グモの巣の中を単独で歩く、他より大きく成長したオオヒメグモの子グモ
卵のうから孵化した子グモの中で、ひときわ大きく成長した個体。母グモの巣を単独で歩き回り、共食いや生存競争を生き抜いた強い子グモと考えられる。

子グモ同士の共食い

生まれた小さな兄弟姉妹を、食べることがあると思います。

これは、エサ不足や母親が十分な栄養を供給できないときなど、あるいは弱っている兄弟姉妹を力の強いクモが食べることが

あります。栄養が満ち足りた状態だと共食いの確率は低いと思いますが、体が大きくなると縄張り意識が出てきて攻撃性も

出てくるので分散して巣立ちをしていくのですね。

クモの世界では、兄弟姉妹で争って生き残り子孫へと命をつなぐ戦いが

生まれた時から始まっているのですね。

気温が下がった夕方に、卵のうの下で密集して塊になったオオヒメグモの子グモたち
夕方の冷え込みとともに、卵のうの下で密集して塊になったオオヒメグモの子グモたち。寒さをしのぐために寄り添い、互いの体温で過酷な環境を乗り越えようとする行動が見られた。

まとめ

家の外は、冬の寒さが少しずつやってきています。

そんな中で、1匹のオオヒメグモの母親が

産卵した卵のうを大切に守るようにジッとしているのを

見かけました。その側で生まれた子蜘蛛たちは、もうすでに

生き残りをかけた戦いへと身を投じでいきます。

共食いや、捕食者、襲いいかかる自然の驚異、

一生懸命に生きる姿は感動と

生命の素晴らしさを感じました。

ここまで、読んでくださってありがとうございます。

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